「カレン・ケリー駐大阪・神戸米国総領事を囲む懇談会」開催される

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2019年7月30日(火)、神戸ポートピアホテルにて、神戸日米協会主催「カレン・ケリー駐大阪・神戸米国総領事を囲む懇談会」が開催されました。約30名の方々が集まり、会員同士の親睦を深めました。

■尾山会長の歓迎の挨拶

はじめに、神戸日米協会の尾山基会長(株式会社アシックス代表取締役会長CEO)が挨拶を行い、良好で強固な日米関係の重要性、神戸日米協会の歴史と現在の活動内容について述べました。
また、多忙ななか、当協会の懇談会にきてくださった総領事への感謝の辞を述べました。

      

■カレン・ケリー駐大阪・神戸米国総領事の講話

続いてカレン総領事から日米関係の最近の動向、関西地方における日米の経済・商業関係、日米間の強固な草の根関係の重要性について貴重な講話をいただきました。以下にその概要をご紹介します。

      

<日米関係の最近の動向>

今年4月の安倍首相のワシントン訪問に始まり、5月にトランプ大統領の令和初の国賓としての来日、即位したばかりの天皇陛下との会見、安倍首相とのゴルフ、宮中晩餐会、拉致被害者との面会など、日米関係の緊密さがはっきり示された。
さらに6月のG20大阪サミットに再来日したときには、米国は最大規模のスタッフを送り込み、サミットを支援した。トランプ大統領は、参加国に対して、世界中の人々のために経済成長と繁栄を促進する方向を踏襲すること、職業訓練と高需要産業の必要性に見合う労働力の技術再習得に投資すること、世界中の女性が経済活動に参加する機会を促進することを呼びかけた。

<関西地方における日米の経済・商業関係>

関西地方を担当する私の目標は、米国と西日本の企業間の増大する貿易と投資を促進することである。米国には世界で最も魅力的な消費者市場、イノベーション文化、生産的な労働力など、潜在的な投資家にとって多くの利点があり、日本企業にとっても米国投資は最良の決断の1つである。
米国での投資開始や拡大に関心のある方は、来年6月開催のSelectUSAサミット(米国連邦政府の対米投資促進プログラム)への参加をぜひ検討してほしい。

<日米間の強固な草の根関係の重要性>

日米間の友好協会、姉妹都市提携、日米協会、その他ボランティア主体の交流といった草の根レベルの結びつきは政府レベルの関係同様強固である。教育交流が米国人と日本人の相互理解・相互認識に大きく貢献してきたが、近年米国にある大学への日本人入学者数の減少が目立っており懸念している。
TOMODACHIイニシアチブ(米日カウンシルと在日米国大使館が主導する官民パートナーシップ)は、日米の若者のために50以上の教育、文化交流とリーダーシッププログラムを推進するなど、この傾向の改善に取組んでいる。神戸の若者にこのようなプログラムに積極的参加を促し、神戸日米協会にもさらに多くの若きリーダーを会員として迎え入れれば、次世代の日本人に大きな影響をもたらすだろう。日米の貿易と投資を拡大し、女性が社会の経済活性化に貢献する機会を促進し、米国人と日本人の間の友好と親善を醸成することを期待する。

■生田神社名誉宮司の加藤様より乾杯の音頭

続いて乾杯の発声を生田神社名誉宮司の加藤隆久様にお願いしました。加藤名誉宮司から即興で三首の短歌を詠んでいただき、改めて日米関係を深くすべきだという決意の気持ちを一同が共有して乾杯しました。

(三首)
1.令和の夏 日本・米国絆強め 神戸日米協会充実はかる
2.本日の総領事語る講話により 更に深まる日米関係
3.総領事 尾山会長 日米の会話を交わし弥栄(いやさか)祈る

      

■神戸日米協会の活動報告

宴もたけなわのところで、神戸日米協会の活動報告を3点いたました。
例年恒例の活動である「高校生英語暗誦大会」、日本とアメリカで交互に開催される「日米草の根交流サミット」、今年新しく立ち上げた「神戸日米協会のホームページ」(今ご覧いただいている)の紹介をしました。
※「高校生英語暗誦大会」は、本年も11月に予選会、翌年1月に本選を開催予定です。
※「第29回日米草の根交流サミット兵庫・姫路大会」については、当ホームページの「活動レポート」をご覧ください。

■中締めのご挨拶

最後に、神戸日米協会の松田茂樹相談役(株式会社MANIX取締役会長)より、神戸日米協会が尾山会長のもとにかつてのような隆盛を取り戻すことを祈念して締めくくりのご挨拶をいただき、懇談会は盛況裏に終了しました。
       

■当日の様子