第27回高校生英語暗誦大会 最終選考会 開かれる
1月26日(日)に、神戸ポートピアホテル本館地下1階「布引・北野の間」にて神戸日米協会の「第27回高校生英語暗誦大会 最終選考会」が開催されました。予備選考会を通過した13名の高校1年生が出場し、熱心な発表が行われました。本年度最終選考会の暗誦課題は、平沢和重氏による1964年東京オリンピック招致プレゼンテーション(抜粋)でした。これは日本初だけでなく、アジア初のオリンピック開催を熱望した当時の人々の気持ちをよく表したスピーチです。
まず、神戸日米協会を代表して、相談役のキラン S. セティ氏(株式会社ジュピターインターナショナルコーポレーション代表取締役社長)が開会の挨拶を述べたあと、いよいよ出場者の暗誦が始まりました。
審査員は、駐大阪・神戸米国総領事館のアリシア・エドワーズ領事、兵庫県国際交流員のYuan Leiさん、神戸市職員のJoy Sungさん、神戸青年会議所理事長の河谷朋寛さん、神戸日米協会会員の安井愛歌さんの5名でした。
13名の出場者はいずれも熱のこもった発表を行いました。今回より、固定のスタンドマイクでなく、ハンドマイクまたはピンマイクを使用することになり、いっそう自由にジェスチャー豊かに暗誦していました。
表彰式の前に、別室で軽食と飲み物が用意され、出場者、ご父兄、先生方、また審査員の方たちも合流して「交流会」が催されました。出場者たちは発表の緊張から解き放たれて、笑顔でおしゃべりを楽しんでいました。
表彰式ではまず、全員に記念品が授与されました。本年度の記念品は「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会」が開催されることを記念して、東京2020公式ライセンス商品のライトバッグと記念メダリオンでした。メダリオンには出場者ひとり一人の名前がアルファベットで刻印されていました。
そのあと、全員の記念集合写真を撮影し、いよいよ入賞者の発表です。厳正な審査・選考により、受賞者はそれぞれ、
第1位(会長賞)関西学院高等部の孝山愛夢さん
第2位(米国総領事賞)兵庫県立尼崎稲園高等学校の池田航大さん
第3位(特別賞)兵庫県立宝塚北高等学校の河谷杏実さん
に決まり、それぞれ表彰状が、優勝者にはカップも授与されました。
最後に、アリシア・エドワーズ領事が閉会の挨拶で出場者全員の発表を讃えるとともに、最終選考会出場者を米国総領事館へ招待するというサプライズ発表で締めくくりました。
■神戸日米協会 キラン S. セティ相談役 開会あいさつ(要旨)
神戸日米協会は100年以上の歴史ある協会で、日米の人々の相互理解を深めるために様々な活動をしてきました。その1つがこの高校生英語暗誦大会で、今年で27回目を迎えました。
私はこの大会を20年近く見てきましたが、年々本当にレベルが高くなってきました。今日の13名の皆さんは、すでに予備選考会という高いハードルを越えてきました。まずその事に自信を持ってください。
身振り手振りも含めたくさん練習してきたでしょう。今日は練習してきたことをすべて出し切ってください。もちろん、1位、2位、3位と順位を決めますが、今日の13人は全員優勝だと思ってください。
この英語暗誦大会で学んだことをきっかけに、これからもいろんな形で英語を使って、勉強でも仕事においても世界に羽ばたいて活躍していただきたいと思います。
Relax, enjoy and have a nice day! Thank you.
■駐大阪・神戸米国総領事館 アリシア・エドワーズ領事 閉会ごあいさつ(要旨)
今日ここで皆さんにお会いし、皆さんが英語の学習、練習にかけてこられた大変な努力を拝見できて、とてもうれしく思います。今日の世界において英語で意思疎通するスキルを習得することが、皆さんの将来のキャリアにとっていかに大切かということを、ご存じだと思います。皆さんは英語学習において、すばらしい成果を出していらっしゃいます。拍手をお送りしたいと思います。
グローバル市民になり、グローバルなキャリアを積むために英語は重要な要素ですから、私は皆さんが、もしまだその機会を持ったことがないのであれば、将来留学する可能性について考えることをぜひお勧めしたいと思います。
(中略)
さて、今日皆さんにここで特別なご招待について発表できることをうれしく思います。本日の最終選考会出場者の皆さんを大阪の総領事館にお招きいたします。昨年度の最終選考会出場者も同様にご招待します。
(中略)
その日には、かれん・ケリー総領事が皆さんをお迎えし、私たち領事館の仕事や、アメリカが日本で行っている活動、米日がどう連携しているかについて要旨を説明し、留学機会についての情報もお伝えします。
それでは、総領事館に皆さんをお迎えすることを楽しみにしております。改めて、おめでとうございます!