第29回高校生英語暗誦大会 最終選考会 開かれる
1月23日（日）、神戸日米協会の「第29回高校生英語暗誦大会 最終選考会」がオンラインで開催されました。予備選考会を通過した12名の高校1年生が出場し、熱心な発表が行われました。本年度最終選考会の暗誦課題は、レオナルド・ディカプリオ氏による国連気候サミット2014での基調講演（抜粋）です。今やグローバルレベルの喫緊の課題となっている環境問題について、世界のリーダーたちに問題を認識し行動を起こすことを訴えかけています。
まず、在大阪・神戸米国総領事館 アリシア・エドワーズ領事が開会の挨拶を述べたあと、いよいよ出場者の暗誦が始まりました。
審査員は、アリシア・エドワーズ領事、兵庫県国際交流員のユアン・レイさん、神戸市職員のジョイ・ソンさん、神戸日米協会副会長・神戸青年会議所副理事長の森谷圭さん、神戸日米協会会員の安井愛歌さんの5名でした。
12名の出場者はいずれも素晴らしい発表を行いました。今回も新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点からオンライン開催となりましたが、出場者はスピーチを熱意をもって工夫しながら発表しており、スクリーンを通して環境問題に対する熱い気持ちが伝わってきました。
表彰式の前には、留学ビデオの紹介と、全員参加によるオンライン交流会が催されました。在大阪・神戸米国総領事館よりアメリカ留学に関するビデオをご紹介いただき、それに基づいて出場者たちがアメリカ渡航経験などを英語で発表してくれました。発表の緊張から解き放たれて、リラックスした時間となりました。
イベントの後は、いよいよ入賞者の発表です。厳正な審査・選考により、受賞者はそれぞれ、
第1位（会長賞） 神戸大学附属中等教育学校の小川ひなたさん
第2位（米国総領事賞）神戸女学院高等学部の洪 恵理香さん
第3位（審査員特別賞）関西学院高等部 竹村萠花さん・小林聖心女子学院高等部 桐山迦音さん
に決まりました。
皆さん熱心にスピーチを理解し練習してきたことが伝わる、いずれも甲乙つけがたい発表でした。
最後に、神戸日米協会副会長 森谷様が閉会の挨拶で出場者全員の健闘を讃えるとともに、全員で集合写真を撮影し大会を締めくくりました。
■在大阪・神戸米国総領事館 アリシア・エドワーズ領事 開会ごあいさつ（要旨）
＊メイ総領事挨拶ご代読
第29回高校生英語暗誦大会へのご出場、誠におめでとうございます。
スピーチを暗誦する、というのは皆様の言語能力を高めるのに効果的な方法です。反復練習や発音の練習により、皆様の英語力は更に高まります。英語でコミュニケーションができる若い人々は、21世紀に必要とされる職業に就く可能性が高いといわれています。今日英語を勉強するモチベーションのある生徒は、明日の「グローバル市民」になる構えができています。
私自身、40年前徳島県で英語指導のアシスタントをしていた経験から、皆様の活躍はとても大きな喜びです。
世界のリーダーたちに、人間が作り出した気候変動の影響を逆転させるために大胆かつ決定的なアクションをとるべきだと唱えたレオナルド・ディカプリオのスピーチを勉強・暗誦することで、皆様も行動を起こすよう心を動かされることを期待しています。気候変動は今日わたしたちが直面する最も喫緊の課題と広く知られています。今すぐに私たちひとりひとりの努力と、世代や国を超えたグローバルレベルでの協力が必要です。
皆さんも将来の進路を決める際には、ぜひリスクを取って野心的になり、学問の旅のどこかの時点で米国留学を検討することをお勧めします。
改めて、皆様のご出場心よりお祝い申し上げます。これからも努力を続け、問い続け、大きな夢を持ち続けて下さい。
■神戸日米協会 森谷副会長 閉会あいさつ（要旨）
皆さん、本日は、力一杯の発表、本当にありがとうございました。
皆さんの発表にとても感動いたしました。今日の発表までに、皆さん一人ひとり、何度も何度も繰り返し練習してきたその努力、熱意が、画面を通してこちらにひしひしと伝わってきました。オンラインならではの難しさがあったことでしょう。暗誦大会の性格上、1，2，3位と順位を付けなければなりませんでしたが、私は皆さん全員に優勝カップ、金メダルをさしあげたいと心から思います。
新型コロナウイルス感染症が落ち着いた暁には、皆さんは世界に羽ばたいて活躍されることでしょう。
今日まで練習してきた努力は、皆さんのこれからの成長・活躍に必ずや役立つと確信しております。大変な時期に暗誦大会に出たことを振り返って、あのとき練習に頑張ったなと思い出してください。
最後に、この大会開催を支えてくださった、エドワーズ領事はじめアメリカ総領事館の皆さま、審査員の皆さま、神戸青年会議所の皆さま、神戸日米協会の皆さま、協賛・後援してくださった皆さま、本日の本選には出場されていませんが予選に出場されたすべての高校生の皆さま、そして誰よりも、出場された高校生をそばで直接支えてくださった学校の先生、ご家族の皆さま、本当にありがとうございました！