第29回高校生英語暗誦大会 予備選考会 開かれる

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11月23日、勤労感謝の日に、神戸日米協会の「第29回高校生英語暗誦大会 予備選考会」が開催されました。新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から昨年同様、オンラインでの開催となりました。

午前、午後の2部に分かれて、合計45校の高校1年生が出場し、熱心な発表が行われました。本年度予備選考会の暗誦課題は、マレーシアでコミュニケーショントレーナーをしているMarianna Pascal(マリアナ・パスカル)のスピーチ、”English is a tool to get results”(英語は結果を出す道具である)(抜粋)でした。

まず、神戸日米協会を代表して、会長の尾山基氏(株式会社アシックス 代表取締役会長CEO)がビデオレターにて開会のあいさつを述べたあと、いよいよ出場者の暗誦が始まりました。審査員は、兵庫県の国際交流員のYuan Leiさん、神戸市職員のJoy Sungさん、神戸青年会議所2022年度副理事長の森谷圭さん、神戸日米協会会員の安井愛歌さんの4名。

いずれも甲乙つけがたい、ジェスチャー豊かで心のこもった発表でした。午前、午後それぞれ発表後には、相談役の松田茂樹氏(マニックス取締役会長)より閉会のご挨拶をいただき、全員の記念集合写真を撮影して終了しました。厳正な審査・選考により、最終選考会(2022年1月23日開催)への出場者が決定されました。

 


 
また本年は、ワシントンと神戸の日米協会の初めての交流として、ワシントン州日米協会の前会長であるカーリン・ザーグ・ブラック様にもご参加いただきました。神戸とシアトル(ワシントン州)は、2022年に姉妹都市提携65周年を迎えます。今後、神戸日米協会では、ワシントン州日米協会と一緒にイベントなどを企画し、友好的な日米関係の構築に貢献してまいります。

画像をクリックすると協会HPをご覧いただけます。

■神戸日米協会 尾山会長 開会あいさつ
神戸日米協会の「高校生英語暗誦大会」は、今回で29回目を迎えます。この大会は、日米の歴史や文化、また相互の考え方の相違点や類似点を理解することに真の意義があります。私も中学時代、英語暗誦大会に出場しました。新型コロナウイルス感染症問題が発生して2年。大勢の人が制限のある生活を強いられてきました。今日は練習してきたことを思う存分発揮していただきたいと思います。
本年度の予備選考会の暗誦課題は、マリアナ・パスカルの「英語は結果を出す道具である」というスピーチです。「英語はマスターすべき難しい技術」といまだに信じられているからこそ、「英語は単なる道具」という、単純明快な主張が力強く聞こえるでしょう。出場される皆さん自身も、失敗を恐れず、英語を道具として使いこなし、グローバルに活躍する素晴らしい人財に育っていかれることを願っています。
最後に、30年近くもこの大会開催を継続することができますのも、当協会の活動にご理解・ご支援をいただいております在大阪・神戸アメリカ総領事館さま、兵庫県、神戸市をはじめとする後援団体さま、後援企業各社さま、神戸青年会議所の皆さま、その他ご協力くださいます皆さまのお蔭と、心より感謝申しあげます。また、常日頃から生徒の皆様をご指導なさっている保護者・ご家族の皆さま、ならびに先生方に、心からの敬意を表します。皆さん、頑張ってください!Good luck!

■審査員Yuan Leiさんコメント
本日は暗誦大会へご参加いただき、誠にありがとうございました。特に、祝日にも関わらず、本当にお疲れ様でした。本大会に向けて膨大な時間と努力をしてこられたことでしょう。私の母国語である英語を学んでくださり、改めて感謝申し上げます。兵庫県庁でCIR(兵庫県の国際交流員)の仕事をしていますが、ALT(外国語指導助手)の方ともよく一緒に仕事をしています。ALTとの会話をとおして、たしかに2タイプのコミュニケーターがいると気が付かされました。会話に向き合うことやその態度が大きく影響するのだと感じました。どうかこのスピーチを覚えるだけでなく、そこから何かを得てくださることと強く願っております。また、このような英語暗唱大会への参加に、勇気が必要ですので、さらに勇気を持ち、英語での会話に臨んでいただければ幸いです。そして、何よりもまず、楽しんでください。スピーチにあったとおり、現実では、正確さや正しさだけが求められるわけではありません。英語で話すときはリラックスして、楽しむことを忘れずに!ありがとうございました。

■審査員Joy Sungさんコメント
皆さん、本日はお時間をいただき、また暗誦や発表に向けても時間をいただきありがとうございました。私は神戸市役所で働く前は、神戸市内でALTとして、小中学校で英語を教えていました。英語を教えているとき特に強調したかったのが、英語を楽しむということと、違う言語で自分自身のことを共有する経験を楽しむということです。それは結局のところ、英語力向上にも繋がります。
本日の皆さんの暗誦に刺激を受けました。最終選考でお会いできるのを楽しみにしております。お疲れ様でした。

■審査員森谷圭さんコメント
皆さん本日はお疲れ様でございました。初めて審査員を務めましたが、しっかり練習してきたこと、向き合ってきたことが伝わり、非常に強い刺激を受けました。皆様の中から本選に進まれる方、そうでない方が出てくるわけではございますが、まずは強い刺激をいただけたことに御礼申し上げます。また最終選考会もありますので、引き続きよろしくお願いいたします。

■審査員安井愛歌さんコメント
お疲れ様でした!(Good job!) 本大会に向けて非常に努力されたでしょうし、何名かは「もっとできた」と思うかもしれませんが、どうぞ気にしないでください。スピーチでも言っていたように、「完璧さ」は鍵ではなく、どう言語を扱うかがカギです。そしてそれが成功に導きます。こういった大会に参加することは、皆様の将来の資産になります。ですので、これからも頑張ってください。ありがとうございました。

■ワシントン州日米協会 カーリン・ザーグ・ブラックさんご挨拶
こんにちは。アメリカのワシントン州日米協会前会長のカーリン・ザーグ・ブラックと申します。どうぞよろしくお願いいたします。ワシントン州と兵庫県は姉妹州/県であり、シアトルと神戸は姉妹都市です。私はシアトル・神戸姉妹都市協会の理事会にも入っています。来年は姉妹都市提携65周年を迎えます。
皆さん、スピーチお疲れ様でした!素晴らしかったです。私たちの日米協会の生徒は、日本語を勉強しています。来年はあなたと私たちの生徒間で、何か異文化交流ができればと思います。
本日のイベントにお声掛けいただきありがとうございました。皆様の英語の勉強がはかどりますように、また他のイベントでお会いできるのを楽しみにしております。ありがとうございました。

■神戸日米協会 松田相談役 閉会あいさつ
ご参加頂きました高校生の皆様、ありがとうございました。また彼らを支えて下さった先生方、ご家族の皆様、審査員を務めていただいた皆様に感謝を申し上げます。
多くの皆様に支えられて、本大会は29回目を迎えます。私が英語を習った頃は、正しく発音をすることが重要でしたが、本日の発表をきいていましたら、相手にどうやって意思を伝えるか、どうコミュニケーションとるのか、が重要な事になっていると感じました。またネイティブの方に、日本の高校生にそのような経験をさせるご指導をいただいているということに感銘を受けました。
本日はコンテストですので、順位をつけたり、本選に向けた選考があったりしますが、高校1年生という人生の一ページを大切にして頂き、人生の糧にして頂けたらと思います。この会の目的は、日米の親善を深める、アメリカの文化・哲学を直接英語で学ぶことを主たる目的としています。本会が今後の皆様の人生に役立つものであればと願っております。
本日はありがとうございました。

<出場者、ご父兄、並びに学校関係者の方へ>
皆様のお写真は リンク⇒写真 からご確認ください。
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*ご出席者でパスワードが分からない方は神戸日米協会事務局へお知らせください。