「第29回日米草の根交流サミット2019兵庫・姫路大会」開催される
6月25日(火)~7月1日(月)に「第29回日米草の根交流サミット兵庫・姫路大会」が開催されました。開催県である地元の神戸日米協会の尾山基会長が大会実行委員長を務めました。
■日米草の根交流サミットとは?
日本とアメリカの市民の交流・相互理解を目的に、日本とアメリカとで毎年交互に開催されます。第29回はアメリカから約90名の市民、学生を兵庫県に迎えて、県内10市で住民との交流体験や一般家庭でのホームステイを通じて、県内各地の魅力を体験してもらいました。
■オープニングセレモニー、レセプション
6月26日(水)姫路市にてオープニングセレモニー、レセプションを開催。大会実行委員長である神戸日米協会の尾山会長の代理でキラン・S・セティ相談役、清元秀泰姫路市長、ジョン万次郎ホイットフィールド記念国際草の根交流センターの河野雅治理事長が歓迎のあいさつを、阿山正人姫路市議会議長、マシュー・C・ペリーさん(ペリー提督子孫)が来賓あいさつをされました。
■日米関係の始まりは・・・
そもそも日米交流は、1841年にジョン万次郎が海で遭難、それをアメリカ合衆国の捕鯨船ジョン・ハウランド号のホイットフィールド船長が救助したことに始まると言われています。毎年のオープニングセレモニーでのハイライトは、両家のご子孫による地球儀の受け渡しです。今年はジョン万次郎の子孫、中濱文さんからホイットフィールド船長の子孫、スコット・ホイットフィールドさんに手渡されました。
レセプションでは、清元姫路市長の歓迎挨拶、関係者による鏡開き、ジョン万次郎ホイットフィールド記念国際草の根交流センターのジェームズ・ケリー米国代表による乾杯の後、にぎやかに歓談。井戸敏三兵庫県知事も所用先から挨拶に駆け付けました。また、淳心学院中学・高校のブラスバンド演奏、今在家獅子舞保存会による獅子舞も大いに場を盛り上げました。
■地域分科会
視察団は県内10市に分かれて、ホームステイしホストファミリーと過ごしましたが、各地域の特色を生かした体験プログラムに参加しました。その例をご紹介すると、
・書写山圓教寺で座禅、写経体験、瓦クラフト体験など(姫路市)
・灘の酒蔵見学・利き酒体験、書道体験など(神戸市)
・琴の音色と抹茶の味を堪能、人形芝居鑑賞など(西宮市)
・水墨画教室、手毬寿司作り体験など(宝塚市)
・甲冑体験、茶道体験など(丹波篠山市)
・弓道体験、化石発掘体験など(丹波市)
・伊弉諾神宮参拝、野島断層見学、紙漉き体験など(淡路市)
・餅つき体験、田植え体験、琴・尺八体験など(加東市)
・そうめん伸ばし体験、Spring-8見学、潮干狩りなど(たつの市)
・竹田城見学、茶道・琴・尺八体験など(朝来市)
※それぞれ地域の特色あるイベントを体験。でもやはりホームステイでのファミリーとの交流が最も心に残ったようです。
■クロージングセレモニー、レセプション
3日間のホームステイや各地域のイベント体験を終えて、6月30日(日)午後、淡路の夢舞台メインホールに再び集合し、クロージングセレモニー、レセプションが開催されました。大会実行委員長の代理として神戸日米協会の松田茂樹相談役、兵庫県産業労働部国際局の水口典久局長、ジョン万次郎ホイットフィールド記念国際草の根交流センターのジェームズ・ケリー米国代表が挨拶した後、各地域分科会、学校ごとに全員が登壇して活動報告が行われました。最後に、来年、第30回のサミットが開催されるフィラデルフィアから地元日米協会のキム・アンドリュース専務理事が、フィラデルフィアの魅力を紹介し、歓迎の挨拶を述べて、閉会。
16:00より場所をウェスティンホテル淡路の大宴会場に移して、クロージングレセプションが開催されました。はじめに、淡路の人形浄瑠璃で「戎舞」(えびすまい)というユーモラスでおめでたい演目が披露され、たちまち会場が和やかなムードに包まれたところで、兵庫県の荒木一聡副知事が開会の挨拶。
続いて、ジョン万次郎ホイットフィールド記念国際草の根交流センターの吉國譲治特別顧問による乾杯の発声で食事と歓談が始まりました。
宴もたけなわの頃、「淡路島踊り」が盛大に披露され、参加者全員を巻き込んで、人々のムードは最高潮に。皆さん、とても満足された様子でした。兵庫県交流協会の高井芳朗理事長による閉会の挨拶で、5日間の日米草の根交流サミットはすべて幕が閉じました。